2003年01月01日

国際電話及びダイヤルQ2に関するトラブルについて

インターネット利用中に知らないうちに国際電話やダイヤルQ2につながってしまい、高額の電話料金を請求されたという事例が急増しています。

国際電話及びダイヤルQ2の接続トラブルとは
インターネットでホームページを閲覧中に、「続きを見るにはここをクリックして下さい」等のメッセージに従って、あるプログラムのダウンロードを実行したことにより、知らないうちに国際電話料金やダイヤルQ2情報料が課金され、お客様に請求されるというものです。
通常のダイヤルアップ方式によるインターネット接続では、アクセス番号はご自宅から最寄りのDTIのアクセスポイントに設定されていますが、こういったプログラムは既存の設定を書き換えて海外の特定サイトや国内のダイヤルQ2サイトに接続されるため、利用した覚えのない通話料金を請求されてしまうのです。

現在では接続ソフトには次の2種類があることが確認されています。
ホームページの閲覧中に、国内の接続を切断し海外に接続しなおすもので、当該のプログラムを起動させた場合に発生するもの
マイコンピュータ内に新しくダイヤルアップ接続を設定することで、それ以降のインターネット接続がすべて優先的に海外経由となってしまうもの
トラブルを予防するには
ホームページには悪質なプログラムも少なくないため、不審と思われるホームページは利用せず、不用意にプログラムをダウンロードしたり、安易に「OK」等のボタンを押さないようにします。ダウンロードする場合には、画面上に表示される「メッセージ」や「使用許諾書」等をよく読み、きちんと確認して行うようにします。
身に覚えのないアイコンやプログラムがパソコン上に取り込まれた場合は、直ちに削除してください。
定期的に接続先の電話番号がDTIのアクセスポイントへの設定か確認するようにします。インターネットが通常通りに利用出来ても、DTIに接続されているとは限りませんのご注意が必要です。
国際電話会社によっては、接続前に国際電話である旨の音声ガイダンスを挿入していますので、モデムの音量を上げておいていただきますと、国際電話に接続されるのを事前に察知できることがあります。またガイダンスが挿入されていない場合でも、国内から海外のアクセスポイントに切り替わる際には、「ピ、ポ、パ」といったダイヤルアップの音がするので、それによって国際電話に接続されることを察知することもできます。
国際電話番号及びダイヤルQ2番号検知ソフトウェアの利用 接続先を検索し、それが海外やダイヤルQ2に設定されている場合に警告を発するソフトウェアを利用することにより、トラブルを回避することができます。（但し、このようなソフトウェアはあくまで補佐的なものなので、チェックできない可能性もあります。）
KDDIより提供のソフトウェア「ダイヤルアップチェッカー」
http://www.kddi.com/topics/atx/image.html

NTT東日本、NTT西日本より提供の「ダイヤルQ2接続チェックプログラム」
NTT東日本　http://www.ntt-east.co.jp/q2/
NTT西日本　http://www.ntt-west.co.jp/q2/
国際電話の利用自体やダイヤルQ2の接続規制を行うことができます。日頃、国際電話を利用されないのであれば、利用休止を行うことで被害が予防できます。国際電話会社5社が共同で運営している「国際電話不取扱センター」に届出ることで利用休止ができ、利用再開の手続きも同センターで行っています。また、日頃、ダイヤルQ2を利用しないのであればNTTにおいて「ダイヤルQ2接続規制」を申し込む事もできます。
国際電話不取扱受付センターTEL： 0120-210364(取扱時間：平日午前9時～17時）
NTT総合窓口TEL：116（取扱時間：毎日9時～17時）
関連サイト
お客様がこのような被害に遭われることのないように、以下のwebページ等もご参照の上、必要に応じて適切な予防策を講じてくださいますよう、宜しくお願い申し上げます。
国民生活センター　生活ニュース
「インターネット接続によって電話会社から思いもよらぬ料金を請求された！」
http://www.kokusen.go.jp/news/index.html

郵政事業庁　ホームページ
「インターネットを利用した国際情報提供サービスに関するトラブル防止」
http://www.yusei.go.jp/pressrelease/japanese/denki/001012j601.html

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